
違法海賊版サイト「漫画PLAY」の利用者からこんな悲鳴が上がったのは、2022年3月。
いつもの更新休止ではなくサイト自体が閉鎖されたようですが、2023年1月現在、復活の噂があります。
本当に漫画PLAYは復活したのでしょうか?
この記事では漫画PLAYの最新更新状況、閉鎖時期と理由、代わりとなるサイトをご紹介!

漫画PLAYの更新状況【2022年12月最新版】

漫画PLAYの検索トップ画像
漫画を無料で読ませる違法海賊版サイト「漫画PLAY」。
シンプルなサイト構造、広告が少ない点が評価されて多くの利用者がいましたが、2022年3月に閉鎖。
現在はURLにアクセスしてもサイトは表示されません。
具体的な閉鎖時期やサイトの使い方、実際に使ってみてどうだったかの声、それから復活の噂についてご紹介します。
漫画PLAYは閉鎖済み
漫画PLAYが閉鎖したのは2022年3月22日。
かつてのURLには2022年12月時点でもアクセスできません。

漫画PLAYの現在のアクセス状況
漫画PLAYとは
漫画PLAYがどんなサイトだったかと言うと・・・
- シンプルなトップ画面中央に検索欄
- 広告が少ない
- 無料
- ラインナップが若干少ない
- 検索・閲覧が使いづらい
- 漫画BANKの後継サイト
といった特徴がありました。
感覚的に使えるけれど、検索する手間があるから目的の漫画にたどり着くまで時間がかかるという具合です。
漫画PLAYの開設経緯
漫画PLAYはとある違法海賊版サイトの後継として誕生したと言われています。
そのサイトとは「漫画BANK」。
漫画PLAYよりも前、2019年から2021年9月まで存在していた有名な違法サイトでこちらも多くの利用者がいました。
ここが閉鎖された後、「漫画bay」、「Fbay」というサイトを経て、漫画PLAYが開設するに至ったとされています。
順番で言うと「漫画BANK→漫画bay→Fbay→漫画PLAY→2CC→13DL」です(2CC、13DLについては後述)。
現在ではほとんどのサイトが閉鎖されています。


漫画PLAYを利用した人の声
何度も閉鎖と開設を繰り返す違法サイト。
無料で読めるというメリットはあるのは分かりますが、危険はないのでしょうか。
漫画PLAYを含む違法サイトを利用者の声を調査しました。
漫画play(漫画バンクの後継)開いたらその後めっちゃウイルス検出されて草生えた。セキュリティ対策のソフト入れてるから大丈夫やけど怖いなああいうの。やっぱ素直に単行本買うに限るわ。
— いわしぃ (@iwasii0437) March 8, 2022
違法サイト漁りすぎて8回くらいウイルスが検出されました!って通知来たんだけど()
観念してスカパー契約します。
— 多摩の神童 (@Godboy_inTama) February 16, 2020
姉、私に漫画バンクを教えてくれたけど、ウイルス感染とかマイニングとか個人情報抜き取りしらないのかな、毎度毎度アニメでも音楽でもなんでも違法サイトを見つけてくるのが上手すぎるんだよ、やめとけ、だから君のスマホめちゃくちゃ重いんじゃない、なかなか充電できないんじゃない、知らないけど
— だいこん (@daikonANDdaikon) August 15, 2021
美容師さんと世間話すると思わぬところで自分にとっての地雷を踏まれるから怖いよね
漫画好きなんですか?そうなんです~って感じの会話してたら、漫画村的な違法サイトで読んでると言われて真顔になっちゃった— PUI PUI おくしもろん (@oxymoron_hy) October 26, 2022
やはり危ない話がたくさん出てきました。
また、違法サイト利用者に対しての「常識がない」、「付き合いをやめる」といった批判の声も多かったです。
違法サイト利用には様々な弊害があると分かります。

漫画PLAYの後継・クローンサイトが現れている
漫画PLAYは閉鎖されましたが、復活の噂があったので調べてみました。
すると、クローンサイトや後継サイトと呼ばれるものの存在を発見。
2023年1月現在、漫画PLAYのURLを一文字だけ変えたサイトを確認できました。

漫画Playに類似している後継サイト?
運営者が同じかどうかは不明、サイトのつくりは似ているのでクローンサイトの可能性はあります。
また、漫画PLAYの後継サイトとして「2CC」と「13DL」というサイトの名前も挙がっています。
2CCは閉鎖済みですが、13DLはまだ運営中。
ただ13DLはダウンロードするタイプのサイトのためとても危険です。
違法サイトは閉鎖と復活を繰り返していて、どういったサイトでもウィルス感染や逮捕の危険が伴います。
ウィルス対策ソフトを端末に入れていても完全に防げるわけではありません。
特に開設されたばかりの違法サイトや新しいタイプのウィルスは、対策ソフトの認知が間に合わず、危険なのに危険と認識できないことがあります。

漫画PLAYが見れない!閉鎖された理由3つ

漫画PLAYにアクセスした時の警告
閉鎖によって漫画PLAYは見れないサイトとなりました。
閉鎖理由として考えられるのは次の3つ。
- 違法性が高い
- 違法サイトの生まれ変わりだから
- 出版社からの訴えで閉鎖された可能性
詳しく解説していきます。
①違法性が高い
漫画PLAYは出版社の許可なく漫画作品をアップロードするという違法行為をしていました。
こういった違法な海賊版サイトは当たり前ですが公的機関には守ってもらえません。
逮捕やサイトの乗っ取り、ウィルス感染等々、運営するなかで生じる様々なリスクに自分たちで対処しなくてはいけません。
そのため、運営側が逮捕されたり、サイトに問題が起こったり、あるいは起こることを察知して閉鎖した可能性があります。
②違法サイトの生まれ変わりだから
漫画PLAYは漫画BANKや漫画bayといった違法海賊版サイトの生まれ変わり、後継サイトと呼ばれています。
そのおかげで漫画BANKユーザーを自分たちのサイトに呼び込みやすかったわけですが、知名度が高いことで目をつけられやすいという弊害もあります。
開設してすぐ出版社やサイバー警察にその存在を知られたはず。
目をつけられたから閉鎖したという場合もありそうです。
漫画PLAYの開設期間が2022年1月から3月22日と短いこともそう考えられる一因です。
③出版社からの訴えで閉鎖された可能性も
閉鎖の理由として一番可能性が高いのは、出版社からの訴えで閉鎖された可能性です。
前述したように漫画PLAYは漫画BANKの後継と言われていました。
この漫画BANKの運営者は大手出版社からの開示請求(運営者が誰なのか特定する行為)を受け、2021年11月には裁判所が開示命令を出しています。
さらに違法サイトの9割以上のデータ配信に関わっていたとされるIT企業Cloudflare社(クラウドフレア社)も訴えられ、2022年2月にデータ配信の一部を制限。
漫画PLAYが閉鎖された時期は2022年3月と時期も近いため、訴訟問題も影響して閉鎖に至ったと考えられます。


★漫画BANKについての記事はこちら
【漫画バンク】閉鎖時期や理由とは?代わりの後継サイトも紹介
漫画PLAYが閉鎖で代わりの違法サイト・海賊版サイトを調査

乱立する海賊版サイト
閉鎖してしまった漫画PLAYの代わりとなりそうな違法サイト、海賊版サイトを調査!
結果、数多くの違法サイトが見つけられましたが、例外なくデメリットが多くて危険と分かりました。
2022年12月時点で、各サイトの運営状況は以下の通りです。
違法サイト名 | 運営状況 |
漫画raw(Manga Raw) | 運営中 |
13DL.NET | 運営中 ダウンロードサイト |
RAWdevart | 運営中 ダウンロードサイト |
Manga ZIP | 運営中 ダウンロードサイト |
RAWkuma | 運営中 ダウンロードサイト |
漫画ワールド | 閉鎖済み |
漫画ごはん | 閉鎖済み |
漫画JAPAN | 閉鎖済み |

漫画raw(Manga Raw)
- 2022年12月時点で運営している違法サイト
- ダウンロードせずにサイトの中で漫画を無料で読める
- 「ワンピース」や「呪術廻戦」といった人気作品を中心とした幅広いラインナップ
- 運営中の違法サイトの中でもトップクラスの知名度
2022年3月に閉鎖されたこともありますが現在は復活して運営を再開しています。
ダウンロードサイトではないため、広告のクリックやページの閲覧によってウィルスに感染する可能性が高いです。
13DL.NET
- 2022年12月時点で運営している違法サイト
- 漫画の単行本だけでなく雑誌や小説もダウンロードして読める
- ニッチな作品、ラノベのコミカライズ作品などが豊富
- 13DLのページにアクセスすると、「13DL.NET」と「13DL.TO」の二つの入り口が出る

13DLは危険なサイトと判断される
ファイルのダウンロードによってウィルス感染の危険があります。
また、ウィルス対策ソフトでも「危険なサイト」と判断しているため、アクセスすること自体が危険です。
RAWdevart
- 2022年12月時点で運営している違法サイト
- 全て英語表記のサイトで日本の漫画は日本語(おそらく運営者が外国の方)
- 日本の漫画作品だけでなく、韓国や中国の漫画も取り扱っている
違法なダウンロードサイトのため、ウィルスを仕込まれたファイルをダウンロードする可能性があります。
RAWdevartも13DLと同じく王道人気作品というより、ラノベのコミカライズ版が中心のラインナップとなっています。
Manga ZIP
- 2022年12月時点で運営している違法サイト
- 漫画をダウンロードできるURLを紹介するリーチサイト
- ダウンロードはzip形式
紹介しているURLにアクセスするとダウンロードできるページにいけます。
ただ、ファイルにウィルスが仕込まれている可能性は大!
違法と分かってダウンロードする行為は犯罪のため、くれぐれもダウンロートしないようにしましょう。
RAWkuma
- 2022年12月時点で運営している違法サイト
- RAWdevartと同じで英語表記のサイト、日本の漫画は日本語(おそらく運営者が外国の方)
- 広告が多くてフィッシング詐欺が頻発
運営者が海外にいて、外国籍の場合は手続きが煩雑になり、問題が起こった際の対応も時間がかかると考えられます。

漫画ワールド
- 2022年12月時点で閉鎖している違法サイト&アプリ
- Apple Storeでアプリが一時だけ配信されていた(現在は配信終了)
- 表向きは口コミ投稿のレビューアプリで実状は漫画を無料で読めるアプリ
漫画PLAYに似ていたことから関連を疑われていましたが、関係は不明のまま。
アプリをダウンロードしてその中で漫画を読むという形式でした。

漫画ごはん
- 2022年12月時点で閉鎖している違法サイト&アプリ
- 閉鎖記事は2022年6月27日
- ワンピースやキングダムといった人気少年漫画を中心に取り扱っていた
漫画rawのクローンサイト、漫画タウンの後継サイトとも呼ばれていました。
違法サイトの閉鎖が相次いだ時期に閉鎖されなかったことから多くの利用者を獲得していました。
>>【漫画ご飯】閉鎖して見れない理由は?代わりの後継サイトを調査
漫画JAPAN
- 2022年12月時点で閉鎖している違法サイト&アプリ
- 閉鎖時期は2022年6月頃
- 翻訳されたような日本語表記のサイト構成(おそらく運営者が外国の方)
漫画ご飯やManga1001と同様に、漫画rawのクローンサイトと呼ばれていました。


>>【漫画JAPAN】閉鎖理由は違法性の高さ?代わりのサイトを調査
漫画PLAYなど違法サイト・海賊版サイトで漫画を読む危険性5つ

ABJが発表した出版物違法サイト状況2022年10月データ
違法だけれど無料で漫画を読める海賊版サイトはたくさんあるとご紹介してきました。
しかし、正規の許可を取っていないサイトにリスクはつきもの…。
まとめると5つのリスクがあります。
- 詐欺被害に遭う危険性
- コンピューターウィルスやスパムに感染する危険性
- 個人情報が流出する危険性
- 犯罪の対象になる危険性
- 漫画の作者・出版社に利益還元されない
詳しく見ていきましょう。

①詐欺被害に遭う危険性
サイトで漫画を読んだだけで詐欺被害に遭うというのはピンと来ないかもしれません。
しかし、違法サイトを利用するとフィッシング詐欺に遭いそうになるタイミングは多々発生します。
例えば、
- サイトにある漫画を読んだ→無料分を超えたから利用料が発生したと勧告される
- サイトにある広告をクリックした→サイト閲覧で料金が発生したという表示が現れる
- 利用に必要だと言われてメールアドレスを入力した→金融機関を装ったメールが届き料金の支払いや個人情報の提出を求められる 等々・・・
これらはほんの一例、様々な手口が次々発見されています。


②コンピューターウィルスやスパムに感染する危険性
違法サイトを利用している方からよく聞くのが「ダウンロードするタイプでなければ大丈夫」という声。
ダウンロードするタイプの違法サイトは確かにとても危険です。
漫画のファイルと一緒にコンピューターウィルスをダウンロードさせる手口はあまりにも有名。
しかし、サイトを閲覧しただけでもウィルスやスパムに感染することもあります。
クリックするだけで感染するウィルス、ダウンロードされるマルウェア(コンピュータに入り込んで情報を取得したり発信したりするもの)が存在するからです。
某アンティーク店画像を検索したらdeskgram(PCからインスタ投稿できる、を謳った悪質なサイト)
をうっかり踏んでしまった
マルウェア仕込まれるサイトなのでご注意。怪しいアプリ削除、更にPCとスマホ両方の閲覧履歴とクッキー削除までしないと何度もしつこく詐欺広告や嘘警告がしつこく表示されます pic.twitter.com/lWcquKdrvh— アンティークと髑髏と聖品の店Labarumラバルム店主・細川岳美 (@antiquelabarum) August 16, 2019
現在は違法サイト運営者だけでなく、関わった人たちにも責任を求める時代になってきています。
違法サイトに広告を出した広告代理店が訴えられた事例もあるため、今後はさらに違法サイトが広告収入を得るのは難しくなるはず。
そうなった場合、違法サイトは広告料ではなく、利用者たちから何らかの形で利益を取ろうとするはずです。
それは合意のもとに求められるのでなく、知らず知らずの内に搾取されるのかもしれません。
③個人情報が流出する危険性
ほとんどの違法サイトが会員登録を求めず、サイトにある漫画を読む、ダウンロードして読むといったタイプです。
しかし中には登録が必要なサイトがあるほか、マルウェアのようなソフトを使って勝手に個人情報を抜き取ろうとするサイトも存在します。
違法サイトが取得した個人情報で真っ当なことをするとは考えにくいですよね。
さらに個人情報には氏名や住所といったすぐに個人が特定できるものだけでなく、学校名や性別、ペットの名前などのように特定につながりにくいものもあります。
後者の情報は危機感が生まれにくく、提供することに抵抗がない方もいらっしゃいます。
そういった情報の提供を会員登録やアンケートの形などで求めるサイトもあります。
特定に至らない情報でも組み合わせることで特定につながります。
例えば、一般的なあだ名を違法サイトに登録した場合、それだけだと特定は困難ですが、SNSでもその名前を使っていれば特定に近づいてしまいます。

④犯罪の対象になる危険性
違法サイト利用は犯罪のため、逮捕の対象になる可能性があります。
令和3年1月から変わっている著作権法では次の通りになっています。
- 犯罪となる行為:違法なアップロードをされたものと知りながら侵害コンテンツのダウンロードを行うこと
- 規制対象:漫画、雑誌、小説、写真、論文、コンピュータープログラムなど全ての著作物
- 刑事罰の条件:有料提供されている正規版の著作物に係る侵害コンテンツを反復、継続してダウンロードした時
- 刑事罰: 2年以下の懲役または200万円以下の罰金、またはその両方 ※
※文化庁の「令和3年通常国会 著作権法改正について」ページ参考
漫画や雑誌、書籍について違法サイトかどうかの判断基準はABJ (エービージェイ)マークを確認してください。
ABJマークは著作権者から使用する許可をもらっているコンテンツを配信する電子書店・電子書籍配信サービスであることを保証するもの。
ちなみにABJとは、大手出版社や流通事業者、IT・通信事業者などの関係者で構成される民間団体です。
⑤漫画の作者・出版社に利益還元されない
違法サイトを利用すると出版社や流通業者、漫画の作者のところには利益が入りません。
漫画を描いてもお金が入らないのなら誰も漫画執筆を仕事にできないし、出版に関わろうとする人もいなくなります。
そうなると新しい漫画が生まれなくなるという負のスパイラルが生まれます。
漫画が好きな人にとってそれは大問題ですよね。
違法サイトを利用せず、価値のある作品に対価を払い、漫画の作者や出版社に利益を還元して、新しい作品が生まれる環境を守りましょう。
コメント